S+6.25D C-1.75D AX90°
この度数を変換しますと、
S+4.50D C+1.75D AX180°
となり、一見S面の数値に差を感じますが、この2つの度数はイコールとなります。
この度数変換を活用すると、視力測定後の装用テストに役立ちます。
仮枠に装用できるテストレンズの枚数は3~4枚が一般的です。
上記の度数(S+6.25D C-1.75D)を作ろうとしますと、S+6.00Dを1枚と、S+0.25Dを1枚、C-1.75Dの合計3枚のテストレンズが必要です。
遠近両用や中近両用の場合には、更に累進テストレンズが1枚追加され、合計4枚となります。
こうなるとテストレンズが重なり、透明度低下や重量増加で装用に影響が出ることがあります。
ここで度数変換が役立ちます。
S+4.50D C+1.75Dに変換すると2枚のテストレンズに減り、累進テストレンズを加えても合計3枚で済みます。
枚数が減るうえにS+6.00Dより、S+4.50Dのテストレンズの方が厚みが薄くて軽くもなります。
※測定中は雲霧状態を保つためにも、プラス乱視レンズよりマイナス乱視レンズを使用した方が良いと考えられます。
些細なことかも知れませんが、理解している測定者であれば、テスト装用されるお客様への配慮に繋がります。