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ザイデルの5収差

更新日:5月30日

眼鏡学の基礎で学ぶ「サイデルの5収差」は、オランダの数学者、フレデリック・ザイデル氏により提唱されました。



※色収差を除く。


今回はこの内の「非点収差」と「歪曲収差」を自分なりに復習してみました。


非点収差(ひてんしゅうさ)

レンズに光が斜めに入射すると、経線の方向によって集光する場所が異なり、焦点ではなく焦線になります。

これはメガネを掛けて、視線がレンズの光学中心を通る時は問題無いのですが、レンズ周辺部に視線を移した際に、より強く屈折してしまう現象が起こります。

非点収差は英語で astigmatism(アスティグマティズム) と呼び、乱視の英語も astigmatism になります。

そうです。これはメガネ装用者に不要な乱視が生まれる現象といえます。


歪曲収差(わいきょくしゅうさ)

物体と像の相違関係がない現象で、レンズを通して正方形を見ると歪んで見えます。


遠視矯正用のプラス度数では糸巻き型、近視矯正用のマイナス度数では樽型と、装用するレンズで異なります。


非点収差や歪曲収差は共に、強度数になるにつれ大きくなりますが、軽減する対策も考えられます。

各レンズメーカーから発売されている両面非球面設計レンズを選ぶ。

装用するレンズと眼が離れ過ぎないよう、頂間距離を短めにフィッティングする。

などが考えられます。


度数が強めな方ほど不便な点が増えやすいです。少しでも快適にメガネを掛けられるよう、お手伝いさせていただきます。


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